ケーブルタイ(結束バンド)を選ぶ際の注意点

「ケーブルタイ」というものをご存知でしょうか。

「結束バンド」という名称には聞き覚えがあっても「ケーブルタイ」には聞き覚えのない方も多いかもしれません。ケーブルタイとは、ケーブル・コンセント・コードといった配線をまとめるために使用する結束バンドのことで、結束バンドを意味する英語「CableTie」に由来する、いわば結束バンドの「別称」。つまり、ケーブルタイも結束バンドも基本的には同じものであるということです。他の呼び方としては「結束帯」「結束タイ」「配線バンド」などがあります。

一般的に使われているスタンダードなケーブルタイは、プラスチック製で扱いやすく、テレビ台やパソコン周りのケーブル・コードの整理などによく利用されています。しかし、屋外での使用には材質的に向いていないため注意が必要です。電線・通信ケーブル・ホースといった屋外にあるものをまとめる際には、「耐候性」「耐熱性」の高いタイプのものを選びます。屋外では気温の変化が激しい上に紫外線・雨風などにも常に晒されてしまうため、一般的なものではすぐに劣化する可能性が非常に高く、その劣化を放置するようなことになるとさらに深刻な事態に繋がりかねません。

そのため、過酷な環境下にある電線などをまとめる場合には、様々な外的要因に対抗するための対策がしっかりと講じられた「屋外の使用に適したもの」を選ぶ必要があるのです。但し、地域・環境によっては「耐候性」「耐熱性」が高いだけでは不十分な場合があります。例えば、海に近い沿岸部地域での使用は、塩化カルシウム・塩化亜鉛といった腐食生成物による影響が考えられるため、使用するタイには「耐塩害性」のある特殊なタイプのものを選ぶ必要があります。塩化カルシウムを主成分とする融雪剤・凍結防止剤を散布する山間部や降雪のある地域も同様です。

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