ビルなどの配線ダクトは効率よく様々な配線を行うために設置されているものであり、複数の様々な配線がそのダクトを利用することが多いためその配線の数が膨大となることが少なくありません。
またそれぞれの管理を明確に行わないとメンテナンスの際に配線の種別の特定が困難となり、多くの時間を要するほかトラブルを発生することも多いので注意が必要です。しかし複数の利用者が共同で利用していることが多い配線ダクトではそれぞれの管理を徹底させることが難しく、トラブルが発生した際にその責任の所在が不明瞭になると言う問題も発生しがちです。これを防ぐために最近では配線ダクトの美観を重視する試みが生まれています。
一般的に配線ダクトはその内部が見えないようになっていますが、あえて配線の状況が見えるようにして美しく配線することを求める場合があり、この場合には美観を維持するために配線の色やルートなどを設置する際に充分に考慮することが求められるのです。これが結果的にメンテナンスをする上で非常に有利な環境を作ることにつながり、トラブルを未然に防ぐことになる効果があります。
従来は様々な配線は美観を損ねるものとして外部から見えないようにするという傾向がありました。しかし様々なトラブルが発生する要因となるほか、管理における責任の所在が明確になると言う問題が発生することが少なくありません。配線ダクトの美観を整える事は、単に美しさを強調するばかりでなくその本来の用途においても大きな貢献をするものとなっているのです。