耐候性の高いケーブルとは

配電用電線や外灯など、野外の電線や配線に使用するケーブルや結束バンドは、真夏の紫外線や真冬の寒さに耐えられる耐候性と耐熱性及び耐水性の高い物が求められます。

雨による摩耗や台風などの衝撃にも劣化しない耐久性も必要なため柔らかいビニール素材では向いておらず、エチレンプロピレンゴムやクロロプレンゴムといった特殊なゴム素材になりがちです。電気を通すため絶縁性にも優れていなければならず、使用箇所によっては特に耐熱性や断熱性の高い配線や、豪雪地域でも耐えられる耐寒性の高い物など、野外用ケーブルに求められる耐候性はかなり多岐にわたります。

ケーブル本体の耐候性や強度を高めるには限度があるため、近年では耐光性のあるケーブルカバーやプロテクターで補給するのも一般的です。パイプ型でケーブルをすっぽり覆うタイプが多く、エアコンの配管などもカバーできます。衝撃に強い特殊弾性樹脂製でできており、中に入れた電線や配線を風雨や紫外線から守り、結束バンドとセットになっている物など様々な物が販売中です。

耐候性を高めるには酸化防止剤や紫外線吸収剤を配合するのがよく、耐久性に優れながらも美しい透明性を保ったアクリル樹脂や、自己消火性やハンマーで叩いても割れない耐衝撃性をもつポリカーボネート、フッ素樹脂のテフロンが需要があり、多少強度は落ちるものの加工性に優れた五大汎用樹脂の一つポリ塩化ビニルも安価な面から人気があります。

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