降雪地帯では特別なケーブルが必要

電気のケーブルといえば、ビルや住宅などの床下や天井裏に必ずと言っていいほど設置されているものですが、時には屋外に設置されるケースもあります。

電柱からそれぞれの建物内に電力を引き込むには当然ながら屋外の配線が必要になりますし、庭の照明や看板などに要する電力も外に露出した配線を通して供給されます。また、屋根に太陽光発電パネルを設置する場合も、屋外でケーブルを使用します。こうした屋外配線用のケーブルには、耐候性に優れた製品が使われます。

具体的には、紫外線や風雨、降雪などの条件下でも品質が劣化しにくい材料が用いられている製品です。耐候性に劣る製品を使用してしまうと、断線による停電のリスクが高まりますし、配線の途中でショートして火災を引き起こすおそれもあります。商業施設においては、営業停止による経済的損害を覚悟しなければなりません。屋外でケーブルを使う際は、使用する地域の気象条件に合ったものを選ぶ必要があります。

たとえば降雪量の多い地域では、耐寒性と耐熱性の両方を備えた製品が必要となります。というのも、冬場はかなり気温が下がる地域でも、夏は直射日光に加えて屋根材などからの照り返しがあるため、非常な高温となるからです。また、空中に張られたケーブルに降雪があると雪の重みによる負荷がかかるため、基本的な強度も求められます。さらに、線と線の接続部分にも注意が必要です。隙間から水がしみ込んだりすることがないよう、専用のカバーなどを用いるようにします。

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