電気工事に必要な配線ダクトとケーブルラック

一般的に5センチ以上の幅を持った電線やケーブルを収納し、保護するためのカバーをダクトと呼んでいます。

業種や分野によっては5センチ以下の幅でも、ダクトと呼ばれているものもあり合成樹脂製と金属製があります。配電盤・制御盤等で電線の束を収容し、配線位置で電線を分岐させるための電線取出孔が規則的に配列されているのが、合成樹脂製の配線ダクトです。配線作業が終わった後に、蓋を取り付けます。電気配線の導体レールが内部に収納されていて、照明器具やコンセントを自由に配置して取り付けできるのが、ライテイングダクトという配線ダクトです。

長さが1メートルから4メートルまで、色もホワイト・ブラック・シルバー等の色をした多くの製品があるので環境に対応した施工をすることができます。工場やビル等で大量の配線を収納、保護するのが金属製の配線ダクトです。現場に合わせて設計製作するオーダー品もあります。分電盤や配電盤から出る大量のケーブルを、ラックの上に敷設しているのがケーブルラックと呼ばれているものです。

鉄道のプラットホームやトンネルで天井を見上げると、多くのケーブルや電線がケーブルラックに乗せられて走り回っている姿をよく見かけます。また電気室や機械室等から上下階への渡りの部分、分電盤や動力制御盤の立ち上がり、ケーブル配線が集中している場所等でも使われています。幹線用のラックから、幅が狭い支線用のラックまで各種サイズが用意されています。

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